科学と発酵と音楽

科学も発酵も音楽も考えることが楽しい。雑記が中心。

このブログについて ver. 1 -発酵と音楽をDIY-

何だって自分でできるはず

DIYの目的は色々あるんだと思います。コストを工夫して買うより安く済ませたり、カスタムしてこの世に売ってないものを作ったりということがあるかもしれません。価値を生み出すことがとかく重要視される世の中だけど、作業の楽しさや作ることの達成感だったり個人的、内省的な喜びがDIYの基本的なトコなのではないでしょうか。自分が一生懸命おいしくなるように、好みや思い入れたっぷりに作った料理は、そりゃぁおいしいよ!そんなで考えると、料理は日常化された究極のDIYかもしれない。DIYを日常化するのは必ずしも効率のいいものではないでしょうね。でも逆に効率化のために全部アウトソーシングしたら、僕らは人間として何が残るんだろうか。だから、個人的な喜びのために、ひとまず何でもやってみよう。

発酵も自分でできるはず

発酵食品は好きですか?味噌、醤油、チーズ、ヨーグルト、漬物、納豆など、いろいろあるけれどもすべてに共通するのは「微生物」ということになります。食べ物は放っておくと腐るけれども、これも微生物のせいです。食べ物についた微生物は栄養を使って増え続けます。微生物は栄養を化学的に変化させて、エネルギーを取り出したり、自分にとって有利な物質を作り出したりします。もちろんこの化学反応にも副産物があり、微生物にとって必要のないものは排出されます。微生物が生きている中で生産される物質の中には、人にとって害のあるものも多いです。だから腐ったものを食べると人はお腹を壊すんです。しかし、増えても人にとって害のあるものを生産しない微生物が少なからずいます。それどころか、人にとって価値のあるものを生産する微生物もいます。彼らを利用した食品加工の技術が発酵技術です。

微生物は種類が多すぎてひとくくりにするのはよろしくない。少なくとも産業利用のためには、「人に好意的な微生物」「人に無害な微生物」「人を敵対視する微生物」と分けて考える必要があるかもしれません。発酵食品には「好意的」な微生物が必要です。発酵産業の発展はこれらの微生物管理技術の向上と関係があります。好ましい生育条件が似通った微生物が多いので、敵対勢力の侵入を防ぎながら腐敗しないようにするのが発酵の肝になります。この基本が分かっていれば、美味しいか美味しくないかはともかく、発酵も自分でできるはず。さぁ、やってみよう。

音楽制作も自分でできるはず

音楽は好きですか?クラシック、ロック、ジャズ、EDM、Hip-hopなど、いろいろあるけれども大体共通する音楽の要素は、「メロディー」「和音」「リズム」になります。メロディーはリード楽器が奏でる部分だったり、人が歌う旋律だったりです。和音は複数の音で奏でる「ハモリ」で、伴奏というイメージです。リズムはドラムやパーカッションなどがイメージしやすいですね、音が鳴るタイミングでコントロールされます。基本的には、この3要素の調和の妙で音楽はできています。3要素それぞれが無秩序に鳴っても音楽とは言えないことの方が多いです。多くの人が音楽として成立していると感じる状態を作るために、音楽理論が長い年月をかけて作り上げられました。

音楽理論体系は膨大過ぎてすべてを理解するのは実践的ではありません。多くの偉大なミュージシャンも他人の音楽を自分で演奏する「コピー」から始めている人がほとんどです。だから、少なくとも真似したい、好きな音楽は見つけておくといいかもしれません。メロディーとリズムは感覚的に真似できそうです。和音については少し勉強が必要そうです。この3要素について真似する方法が分かってくれば、美しいか美しくないかはともかく、音楽制作も自分でできるはず。さぁ、やってみよう。

変態を目指します

蝶やトンボは幼虫と成虫で大きくその形態を異にします。幼虫からさなぎを経て成虫へ姿かたちを変えることを「変態」といいます。世の中をみると、とても人と思えないことを平気でやる方たちがたくさんいます。彼らは技術の向上を絶え間なく続けることで、異形のものへと変態したのだと思います。人は変態できるんだと思うので、私も変態を目指します。このブログは、私という人間のさなぎの中のドロドロをお見せするブログです。